人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

*Tippo's Life*

moonsk.exblog.jp

死生観。

旦那さんがタイへ旅立って3日目。
英語の勉強のためにも毎日、
日本から持って来た何かしらの洋画DVDを、
音声も字幕も英語の状態で、流しているのですが、
昨日の夜、ふと邦画が見たくなり、
持って来た「おくりびと」を見てみました。
死生観。_b0205069_0313480.jpg






なぜこれを、わざわざ持って来たのでしょうね(笑)
とにかく、数ある私のDVDコレクションの中から見事選ばれ、
こうしてフィンランドに「おくりびと」を持って来た訳であります。

これはアカデミー賞もとった映画で話題にもなったし、
きっと皆さん1度は観たことのある映画でしょう。
私も1度、映画館で見ました。
が、また泣いた。。。
1回見たし、もう泣かんだろう!と思ってたのにー。

でもこの映画、見ていると色んなことを想像してしまいますよね。
大切な人の死を既に体験された方も、
これからその時を迎えるであろう方も、
きっと、皆さんそうなんじゃないかなぁと思います。

高校生の時に見送った祖母の葬儀のこと、
両親のこと、夫のこと、友人たちのこと。

「死」に関する本や映画に触れると、
「あぁそうだ。この「生」という時間は、一瞬のことで、
共有出来る時間も限られているんだった」
と、改めで気づかされます。

前に見た時はまだ結婚前だったので、
それもまた、以前とは違う感情を持つことに繋がったのかも知れません。

楽しい時間を一緒に過ごせるのも、
時々しょうもないことで言い合って喧嘩したり出来るのも、
相手が健康で、毎日元気に生きてくれているから。
これは、決して当たり前じゃないし、
もっと大切に思って、1日でも多く、
笑顔で生きなくっちゃなぁ・・と気づかされますね。

そして、色んな、味の濃い時間をどれだけ過ごしたかで、
"最期の時"も、変わってくるのでしょう。

どこで、
どんな人が周りにいて、
終わっていくのか、自分の人生。

今から何となく、考えておくのも、
決して早くはないのかも知れません。


私の友人の中にも納棺師をしている子がいます。
どんな気持ちでこの仕事を向き合っているんだろうと、
次に日本へ帰ったら、彼女に会って話を聞きたくなりました。

死生観。_b0205069_0585528.jpg

主演の本木さんもとても良かったですけど、
なんと言っても、私の中の一番は山崎努さん・・・
彼の存在なしでは、この映画は恐らく、
こんなに味のある映画にはならなかったと思うし、
アカデミー賞をとることは出来なかったんじゃないか、
というくらいの、存在感ですよ。
「困ったことに」

ただ私にとってちょっと残念なのは、
主人公の妻役の広末涼子さんなのです。。。
(広末さんファンの方、すみません・・)
何だか、あの映画の中で、演技が、一人だけ、軽い。
ネットでの批評を見ると
「異質な人間が多い中、"普通っぽさ"を添えていた彼女。
彼女の存在があったお陰で、浮世離れした人たちの映画、にならずに済み、
より身近な映画にしてくれた」
と書かれているものもあったので、
ふーむ、そういう見方も出来るか、と思い、
ちょっと思い直してみましたけどね。

感じ方は人それぞれですね。


1度読んだ本も、
1度観た映画も、
その時の状況次第で、
自分の感じ方が、以前とはまた変わっているのが、面白い。

1度経験したことも、「今更・・」なんて思わずに、
またやってみるもの良いものだろうな。

新しい発見が、そこにあるかも。


(Photo : karasmokerさんのブログより拝借)





↓ "ポチッ"と応援よろしくお願い致します☆ ↓

人気ブログランキングへ
by moonsk | 2013-01-08 01:20 | 日々のこと
<< アルメニアの「こんにちは」時計。 "maritori&... >>