旦那さんがタイへ旅立って3日目。
英語の勉強のためにも毎日、
日本から持って来た何かしらの洋画DVDを、
音声も字幕も英語の状態で、流しているのですが、
昨日の夜、ふと邦画が見たくなり、
持って来た「おくりびと」を見てみました。
なぜこれを、わざわざ持って来たのでしょうね(笑)
とにかく、数ある私のDVDコレクションの中から見事選ばれ、
こうしてフィンランドに「おくりびと」を持って来た訳であります。
これはアカデミー賞もとった映画で話題にもなったし、
きっと皆さん1度は観たことのある映画でしょう。
私も1度、映画館で見ました。
が、また泣いた。。。
1回見たし、もう泣かんだろう!と思ってたのにー。
でもこの映画、見ていると色んなことを想像してしまいますよね。
大切な人の死を既に体験された方も、
これからその時を迎えるであろう方も、
きっと、皆さんそうなんじゃないかなぁと思います。
高校生の時に見送った祖母の葬儀のこと、
両親のこと、夫のこと、友人たちのこと。
「死」に関する本や映画に触れると、
「あぁそうだ。この「生」という時間は、一瞬のことで、
共有出来る時間も限られているんだった」
と、改めで気づかされます。
前に見た時はまだ結婚前だったので、
それもまた、以前とは違う感情を持つことに繋がったのかも知れません。
楽しい時間を一緒に過ごせるのも、
時々しょうもないことで言い合って喧嘩したり出来るのも、
相手が健康で、毎日元気に生きてくれているから。
これは、決して当たり前じゃないし、
もっと大切に思って、1日でも多く、
笑顔で生きなくっちゃなぁ・・と気づかされますね。
そして、色んな、味の濃い時間をどれだけ過ごしたかで、
"最期の時"も、変わってくるのでしょう。
どこで、
どんな人が周りにいて、
終わっていくのか、自分の人生。
今から何となく、考えておくのも、
決して早くはないのかも知れません。
私の友人の中にも納棺師をしている子がいます。
どんな気持ちでこの仕事を向き合っているんだろうと、
次に日本へ帰ったら、彼女に会って話を聞きたくなりました。
主演の本木さんもとても良かったですけど、
なんと言っても、私の中の一番は山崎努さん・・・
彼の存在なしでは、この映画は恐らく、
こんなに味のある映画にはならなかったと思うし、
アカデミー賞をとることは出来なかったんじゃないか、
というくらいの、存在感ですよ。
「困ったことに」
ただ私にとってちょっと残念なのは、
主人公の妻役の広末涼子さんなのです。。。
(広末さんファンの方、すみません・・)
何だか、あの映画の中で、演技が、一人だけ、軽い。
ネットでの批評を見ると
「異質な人間が多い中、"普通っぽさ"を添えていた彼女。
彼女の存在があったお陰で、浮世離れした人たちの映画、にならずに済み、
より身近な映画にしてくれた」
と書かれているものもあったので、
ふーむ、そういう見方も出来るか、と思い、
ちょっと思い直してみましたけどね。
感じ方は人それぞれですね。
1度読んだ本も、
1度観た映画も、
その時の状況次第で、
自分の感じ方が、以前とはまた変わっているのが、面白い。
1度経験したことも、「今更・・」なんて思わずに、
またやってみるもの良いものだろうな。
新しい発見が、そこにあるかも。
(Photo : karasmokerさんのブログより拝借)
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